始まり

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「大丈夫です。跳ねられても轢かれてもないので。」 ニッコリと微笑むと男は安心したように溜め息を吐いた。 「なら、良かったぜ。」 男はそう言うと被っていたフルヘルメットを取った。 「うお…イケメンだ。」 ヘルメットを取った素顔がイケメンな事に驚く恵美。 「サンキュー。ところでお前、見ない顔だな。」 「初めまして。桜木 恵美です。今日から龍桜学園に転入する事になりました。2年です。」 「恵美か、よろしくな。俺は斎藤 京介(さいとう きょうすけ)。因みに3年で…。」 京介が何かを言おうとした時予鈴が鳴った。 「ヤベェ…。鳴りやがった。」 まあ、しょうがねぇ。ここで会ったのは何かの縁だ。職員室まで連れていってやる。と言った京介。
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