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彼はとても
優しいのだ
それはある事件が
彼を襲った暑い日からだ
彼は自分の自転車を
走らせて
いつもの場所に向かってた蜃気楼さえ歪む
日差しがアスファルトを
熱くしている…
むせかえるような部屋が
奴の場所だった。
そこには
クーラーもないし
扇風機さえもない。
蒸し風呂のような部屋だ
その部屋には
男の子か゛一人住んでいた。
その子は鍵っ子で
筋肉野郎が
部屋にやってくるのを
いつもまっていて
まるで
父親のように
彼をしたっていたし
また筋肉野郎も
一緒にお風呂に
はいったりもしていた。
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