ありがと、ちっこい

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小さくなった体を、 包んでいたタオルごと係りのひとに抱き上げられて小さな窯に入れられる。 窯の扉には大人の腕が通るくらいの穴がぽっかりあいていて、 扉を閉じたあと、その穴から、バーナーで火をおくりこむことになる。 死んでしまったら、暑いも寒いもないんだろうけど、 最後の最後まで見ていてあげたかったけど、 扉がとじて、バーナーがセットされるとこまでは見てられたのに、 点火するときはだめだった。
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