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『ワハハハ!目覚めの気分はどうかな?いけにえ共よ!』
ギガゾンビの高らかな笑い声が響きわたる。
『いけにえ!?』
どこからともなく疑問が飛びだす。
『あぁ!いけにえだ!
お前達にはこれから殺しあいをしてもらう。
最後に生き残った一人だけを帰らせてやろう!
それが【バトルロワイアル】だ!
あぁそうだ!生き残った者には一つだけ願いを叶えてやるぞ!』
『そんなことをしたら時空警察が黙っていないぞ!』
ドラえもんが声を高らかに怒りをぶつける。
『馬鹿め!私は亜空間破壊装置を完成させ時空警察から脱獄してきたのだ!
今度は誰も助けにはこないぞ?青ダヌキ!』
『そ、そんなバカな・・・・』
青ダヌキことドラえもんは本当に青くなった。
ギガゾンビが言っていることが本当ならば今度はタイムパトロールが助けに来ることはない。
前と同じ手段は使えないと言うことだ。
『フハハハ!貴様らはここで殺しあいをするしかないのだ!』
『そんなことはさせないわ!』
『そうだ!お前の言うことなんか聞かないぞ!』
一人の少女が叫び。
一人の男が阻止すべく壇上にむかい走り出した。
『やめろ!』
人混みの中から男の制止する声が響きわたった 。
男――カイジは何度もこのくそったれゲームに参加させられゲームによって命を落として尚ゲームに参加させられてしまったため。
この忌々しい首輪の恐ろしさを知っていた。
だが・・・・
ボンっ!
遅すぎた。
男の首が宙を舞いゆっくりと血を巻き散らしながら床に落ちていった。
『きゃぁああああああ!!!!』
男――アッキーは死んだ。ただその場にいた参加者の見せしめという理不尽な理由だけで死んでしまった。
場内のざわめき。そのざわめきによってギガゾンビはますます楽しげな表情を作っていた。
『この首輪には爆弾がついている。私に逆らったり、この会場から逃げ出そうとしたものには罰を与えてやる。』
それならば一斉に襲いかかれば・・・・
『この私は立体映像だ!馬鹿な考えはよすんだな!
』
そんな僅かな希望すらも失われてしまった。
『あぁ・・・・・そうだ。』
ギガゾンビは一人の少女に視線を送る。
源静香だ。
『貴様もさっき私に反抗しようとしていたな。』
先程の自分の言葉を思いだし青くなった。
『いやぁ!許して!』
ギガゾンビは本気だ。殺される!
『やめろぉおおお!』
『のび太さん!?』
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