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電話を切った俺は急いで制服に着替えて、鞄を持って家を出る。
傘をさして小走りにコンビニを目指す俺の前に、女子高生の集団がいくつかあった。
俺が横を通るだけで、女達は
「かっこよくない??」
「超イケメンじゃん!」「あんな彼氏がいたらいいなぁ。」
など、ヒソヒソ内輪話に花を咲かす。
くだらない。
外見しか見ないで騒がれても、俺はちっとも嬉しくなかった。
今日も、そんな集団の間を上手くすり抜けていく…
はずだった。
ある一つの集団の様子が明らかにおかしい。
前を行く、五人の女の後ろを一人、トボトボ着いていく女。
その姿をみて、俺は確信した。
あいつが、
ブスデブメガネ…。
*°
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