11479人が本棚に入れています
本棚に追加
/100ページ
「いらっしゃいませー。」
店員の明るい声が無駄に響く。
俺は朝食代わりのメロンパンを手に取り、レジへと向かった。
ドンッ。
「すいません!!」
「うっわー…有り得ねぇ…キモイし。謝れよ。」
「すいません…すいません……」
はぁ…絡まれてやんの…
「すいません…」
…なんか…
「おい。」
ほっとけない…。
「あぁ?何だよてめぇ…こちらはお取り込み…ちゅ…」
「てめぇが誰に向かって口聞いてんだよ。そこどけよ、邪魔。」
「おい、ヤメとけよ…こいつ、二高の謙太だぞ…?」
「あぁ…。」
俺の顔を見るなり、そそくさと逃げる男たち。
だったら最初からそうしてろ…。
「あの…ありがとうございます…。」
声のするほうを振り返る。
そこには両手いっぱいにお菓子をかかえた舞…がいた。
*゜
最初のコメントを投稿しよう!