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そして番号は次々と呼ばれていく。
落胆する者もいれば、喜ぶヤツもいる。
反応は様々だ。
『はい最後いきます。……二十一番、平沼圭一くん』
「ぁらら、面倒そうなのに選ばれちまった……」
最後は圭一が選ばれた。
圭一は大きくため息をつく。
横で孝太がニヤニヤしていたので蹴ってやった。
『これでくじは終了です。呼ばれてない生徒、今日はもう下校しちゃって構いません。校長先生から許可が出ていますので。寄り道しないで帰るのよ』
うわ、皆すげぇ喜んでるし……
まぁ確かに俺だって帰りたいけどさ。
選ばれた以上帰ることは出来ないので、圭一はひがむことしか出来なかった。
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