最期の授業

くじ引き

「う……んん……」

けたたましい目覚ましの騒音によって圭一は朝をむかえた。

まだ瞼が重い……

目を擦りながら欠伸をする姿は、とても人様には見せられない悲惨なものとなっている。

「しゃーない、顔でも洗っ……て……る暇ねぇ!!」

ふと時計を見ると、針は無情にも八時十分を指していた。

圭一の目覚まし時計にはスヌーズ機能は付いていないので、鳴った瞬間に起きたことは明確。

ということは、セットの時間を間違えた ということになる。