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『平沼圭一……』
「はいっ!!」
名前が呼ばれた刹那、勢い良く扉が開かれると同時に叫び声ともとれる返事が響いた。
必然的にクラスメートの視線はそちらに注がれる。
その先にあったのは
髪、服、そして息の乱れた圭一の姿だった。
激しい呼吸で肩が大きく揺れていることからも、全員がその状況を察した。
「セーフ……っすか?」
『後2秒遅れてたら遅刻にしてたわよ』
担任にさりげない恐怖発言をされたが、とりあえず間に合ったことに胸を撫で下ろす。
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