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「お早いお着きで」
戸付近にいた瀬戸 綾が顎に手を当てフフン、とした表情で言った。
「嫌味なヤツ……」
「あんたほどじゃないわよ」
『じゃあ嫌味な圭一くん、早く席に着きましょうね』
いきなり担任が話に入ってきた。
しかも何かあらぬ疑いが…
「ちょっ、先生……!」
圭一は反論するが、軽くあしらわれている。
そのやり取りを見て、クラス中に笑いが起こる。
「うぐ……」
不本意だが…こういう雰囲気も悪くはないな。
圭一は、自分の席位置に着いた。
窓際の一番後ろの席だ。
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