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「何やってんだ、飯が冷めるぞ」
ガタンとドアが乱暴に開く。はっと現実に戻る。
「ジェイ、お、おはよう!」
顔を真っ赤にして、カイルから離れた。カイルはチッと眉間にシワを寄せる。
「いいところだったのに」
「ああああ朝ご飯のメニューは?」
カイルのつぶやきが聞こえて、慌ててジェイに聞く。
「目玉焼き」
ジェイはニカッと健康な笑顔を見せた。
「今日も?」
目玉焼きは3日連続だ。もういい加減、別のものが食べたい。
「仕方ないだろ、卵しか手に入らないんだから」
ジェイは大声で怒る。耳がキーンとした。
――オムレツとかゆで卵とかでもいいのに。
あたしはぐっと言葉を飲んで、そうだねと相づちを打った。
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