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「わわ」
突然ビー玉が光り出す。短い光が2回出た。
「レベル2ですね」
「え、今のでわかったの?」
じろじろと玉を見る。もう光らない。変なの、変なの!
「これはレベルを調べるための機械です。光る回数でレベルがわかるんですよ」
「へー」
すごいなあ、びっくりだ。
「って、あたしレベル上がってたんだ!」
嬉しい、と飛び上がる。
「おめでとうございます」
カイルはあたしの手から玉を受け取り、ジェイに返した。
「しかし、あれだけ戦ってもレベル2なのかあ」
ちょっと落ち込む。一気に3レベルくらい上がってくれたら良かったのに。
「レベル高くなったらつまらないじゃないですか」
ぼそっとカイルが呟く。
「いま何て言った?」
「数字だけがすべてじゃないですよ」
カイルは怪しく笑った。
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