浴衣三姉妹(?)大暴走!?

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「ほら、着たから。ちゃんと着たから」  俺は愛栖にそう言う。愛栖は恐る恐るこちらを振り返ってくる。  やはり、少し頬が赤かった。  俺が服を着ていることを確認すると、愛栖は口元に手を添えて、   「も、もう……この家にはあたしも居るんだから、ああいうのはもう……止めてね」  小さな声で恥ずかしそうにしながら、愛栖はそう言った。  ていうかまず、急に脱衣所を開けなければいいだけじゃあないか! 「……で、お前は何の用だったんだ」 「あ、あぁ。あたしのワンピース知らない……?」  愛栖は俺を直視はせず、横を向いたままで聞いてくる。俺の裸を見たのがそんなに衝撃的だったのか。 「お前のワンピース? ……あぁ、ここに干してあるよ」  脱衣所にも少し物を干せる場所があり、愛栖のワンピースは俺の服と一緒に干されていた。  俺は洗濯バサミでとめてあるそれをとると、愛栖に手渡した。 「ほら」 「あ……ありがと」  愛栖は上目遣いで、それだけ言って脱衣所を出て行った。  
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