浴衣三姉妹(?)大暴走!?

20/115
前へ
/519ページ
次へ
「どういうこと!? ねぇ!! しかも、はは、は、は、裸って何なのよ!? 愛栖ちゃんの前で裸になったって何!?」  美優は俺の胸倉を掴んで激しく前後に揺さぶってくる。ぐらぐら時間(タイム)だ。  まぁ無駄だとは思うが、一応言い訳をしておくことにする。 「いや、あれは事故なんだ。俺が脱衣所で裸で居たら愛栖が入ってきてだな……」 「そ、そそそ、それはまさか、一緒にお風呂に入ろうとしたってわけ!?」  余計に誤解を招いてしまったらしいです。  美優の後ろでは、ハルが相変わらずの無表情でこちらを眺めているのだが……気のせいかな、いつもより視線が痛いんだが。 「あ、あんたねぇ! まぁ私は彼女代理だから! 別にあんたが誰とそういうことになろうと全然何とも思わないけどね!」  そういうことって何だよ。  いやまぁ何が言いたいのかは勿論分かってるけど、そんなことになるわけ無いだろ。  そりゃあ愛栖は顔とか見た目とかが人形のように可愛いから、俺だって時々戸惑ったりはするけどな。  あぁ、ちなみに彼女代理、というのは俺の、ということで、美優は俺の彼女代理なんてのをやってくださっているのだ。  未だにその意味はよく分からないものの、多分コイツは俺が好きなんだと思ってる。それを素直に言えないから、こんな関係になってるんだ。  自分で言うのもなんだけど、それが一番自然な考え方だろう。 「で、でもね!! 駄目なのよそれは!! 駄目! 絶対に!! ていうかあんた、そんなことしてて遅れたとか……最低っ!!」  
/519ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9366人が本棚に入れています
本棚に追加