プロローグ

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 俺は愛栖が着替えているのを妄想……ゴフンゲフン、黙って待ちながら、この夏休みのことを思い返していた。  本当に色々あった。  家に居るときも勿論だが、出かけようということになったときにも愛栖は必ず着いてきていた。  正直に言えば、俺の夏休みは愛栖無しでは語れないと思う。  そしてどの出来事も愛栖が居ることによって彩られ、今思えば非常に良い思い出とも言えるだろう。  ――さて、愛栖が俺の後ろで着替えている間何もすることが無いし、どうせだからこの夏休みにあったことを色々と話していこうと思う。  まずはそうだな、愛栖が可愛いということを改めて思い知らされた、あの祭りの話からしようか。                
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