浴衣三姉妹(?)大暴走!?

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「……何だ、知らないのかよ。明日夜、駅前で祭あるんだぜ?」  へぇ……今の今まで全く知りませんでした。  チラシとかそういう類(たぐい)のものは、あまり見ない派なんです。俺。 「まぁもし行くんだったら、御坂も一緒に連れて行ってくれよ? 俺は一応行く予定だからさ。と・に・か・く、御坂は連れて来い。寧ろ、御坂だけでも良いから」  鮫嶋は立てた人差し指を俺に向けながらそう言って来た。  ナルホド。  お前の狙いは祭の屋台とか俺と一緒に回ることとかではなく、要するに愛栖に会うことなんだな。  愛栖と会えれば、祭はどうでもいいんだろう、多分。 「俺が行かなかったら愛栖も行かないかもなぁ」  実際のところ愛栖は一人でも行くかも知れない。  だが俺は、鮫嶋をからかうつもりでそう言ってみた。 「そ、それじゃあ、お前来い! 絶対来い!!」  分かりやすい奴だ。やっぱり愛栖さえ来れば後はどうだって良いんだろう、多分。  愛栖の方からはあまり好意的な反応は受けてないんだから、さっさと諦めればいいのにな。  
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