誘惑

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「ねぇ、みぃちゃん?」 『ん?』 夕紫(ユウシ)は、羨ましい程のパッチリした瞳で美音(ミオ)を見つめ 何かをねだるような声をだす 『夕紫? 私、もう帰るよ!』 また、いつものように “帰らないで! ” と引き止められるのだろうと予測し 美音は夕紫が切り出す前に釘をさした 「違うよ・・・ おやすみ! って言おうと思っただけ」 悲しそうに、俯く夕紫に 美音は、“やってしまった”という表情をして 『ごめんね』 と夕紫の頭をぽんぽんと撫でた  
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