甘い罠

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『なあに? そんな不機嫌な顔してー? いいじゃん 一回祐太(ユタ)とキスしてみてよ?』 悪戯っ子のような微笑みを浮かべ、手を合わせる夢依は、とても楽しそうだ 「は?! 俺には、そんな気ないっつーの!」 「つか、祐太(ユタ)巻き込むな。」 麻耶は、寝ている祐太(ユタ)を気遣いつつも、徐々に声を張り上げ 夢依を軽く睨みつけている 「...お前ら、うざい。」 どうやら祐太(ユタ)は、目を覚ましてしまったようだ 「ほらみろ、お前のせいで祐太(ユタ)がご機嫌斜めじゃねーか」 麻耶が、 お前が変なことを言ったばっかりに、といいたげに夢依に目で訴えかけてくる 「何の話?」 そんな二人の様子を察してか 祐太(ユタ)は、眉間にシワをよせ 怪しいものを見るような目で、夢依と麻耶の両方を見やった  
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