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「だから、手本。
見せないなら、やらねぇ。」
祐太らしい、短い言葉で
夢依に命令をする祐太
祐太は、可愛い顔立ちなのとは裏腹に、王様気質が意外としっくりくるのだった
『しょうがないなぁ』
夢依は、祐太の気が変わらない内にと
言葉とは反対に、早々と行動に移す
『私的には
意外と麻耶が受け似合いそうだと思うの
だからね、祐太が麻耶の顎に手をかけて---』
説明をしながら、麻耶の顎に手をかける
その時、夢依の胸元以上ある長い髪が、麻耶の顔にかかり
麻耶はくすぐったそうに、目を細めた
「・・・綺麗」
思わず、麻耶は夢依の髪へと手を伸ばす
夢依はもともと丸い形をしている目を、より丸くしたが、麻耶の手首を素早く取り押さえると
『で、普通にキスしちゃって!』
先程の言葉を続けた
そんな夢依はどこか照れた様子で、頬がほんのり赤い
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