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祐太の大きな瞳と、不安げに瞳を濡らす、麻耶の瞳がぶつかり合った
夢依は、最高のシチュエーションに高まる鼓動を感じながら、息を飲む
それぞれの熱い視線が絡み合う中
「やめろ!」
麻耶が祐太の手を払いのけた
夢依は突然の麻耶の発言に驚き、唖然として麻耶を見つめる
「・・・俺は」
「夢依が欲しいーんだよ!」
と瞳を潤ませながらも、麻耶は夢依の身体を抱きしめた
『はぃ?』
事の成り行きについていけないのか、
夢依は丸い瞳を揺らし、明らかに戸惑いの表情を示している
「俺は、夢依が好きなんだよ・・・」
麻耶は、どこか切ない気に耳元でそう囁き
触れるだけの優しいキスをした
『・・・え?』
夢依は白い肌を真っ赤に染め、驚いた様子で、唇に手を当てる
「男同士に萌えてるお前、嫌いじゃないけど・・・
俺らはホモじゃねーし
もっと、男に危機感持てよ!!」
普段の温厚な麻耶が、初めて怒った表情を見せた
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