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間もなく2人はファミレスの裏側の雑居ビルの前に来た。
女性
「ここよ。ここであなたの人生が変わるの」
飛鳥
「(なぜか口調強くなってるけど…これはこれでいい)」
飛鳥はデレデレしっぱなしである。
エレベーターで3階に上がり、『友愛corporation』と書かれた扉を開ける。屈強でスーツ姿の厳つい男2人が言葉無しに迎える。中には1対1の面談用に椅子と机のセットが4つあった。そのうち3つが空いていて、もうひとつには見覚えのある顔がいるのを飛鳥は見逃さなかった。そちらも何やら美人と話している。
女性
「座って」
飛鳥
「う、ウス」
女性はファイルからまた一枚、紙を取り出した。今度は名刺サイズの小さい紙だ。
女性
「これに名前を書いて。これから話す事を誰にも流さないという誓約書よ」
今現在忠実な犬である飛鳥は言われるがまま記入する。
飛鳥
「柏木・飛鳥、と」
女性
「ありがとう」
その紙をケースにしまうと奥の部屋に入って行った。
そしてすぐに戻って来る。手には指輪ケースのような物を持っている。
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