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飛鳥
「(とびちる…)」
麗子
「この石の名前はパッキコチストーン。将軍がこの石を持ち始めて2週間後、その妻が待望の男児を妊娠して、戦争に勝って、温泉を見つけて、割り箸を綺麗に割って、水虫が治ったそうよ」
飛鳥
「そ、そんな昔から割り箸があったんスか?」
麗子「つまり私が言いたいのは、この石を持ちつづけると持ち主に幸運を運んでくれるってこと!現にこの石を買ってくれた人全員が、その効果を経験済みなのよ」
飛鳥
「ほ、ほぉ」
麗子
「この石を持っていれば自信が持てるし、キラメク幸せが降りかかるのッ!」
飛鳥
「えっと、値段は…?」
麗子
「50万円です」
飛鳥
「ぶぇ!?」
麗子
「安心して、税込み価格だから」
飛鳥
「いや、てか…」
麗子
「さらに今はキャンペーン中だから、なななんと半額の25万円!さらにさらに、10代の方には月々3000円払いコースもあります!」
飛鳥はサァーっと潮が引くように目が覚めた。美人酔いも一気に解消してゆく。
飛鳥
「買わないです。てか、要らないです」
飛鳥の顔からデレデレが消えていた。
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