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公立樹ノ下高等学校。通称『きのこ』
歴史は長いが偏差値は低く、どんな輩でも入学・転入することができる共学。男子と女子の比率は9:1くらい。当然、喧嘩っぱやい不良なんかもいる。
そんな学校の2年B組は今ひとつの話題で持ちきりだった。このクラスに転入生が来るというのだ。
高橋
「なぁ、たけちゃん、転入生の名前『かしわぎ・あすか』って言うらしいぜ!可愛いのかなぁ…」
竜崎
「鼻の下伸ばしてんじゃねえよ、だらしねえ」
高橋
「いや鼻の下だって伸びるよそりゃ!このメス豚が数匹居るだけのクラスにさぁ、華がやってくるかもしんないんだぜぇ?」
竜崎
「…おめえ、彼女いんじゃねえか」
高橋
「ばか!あの豚はほっとけ!あれはあれ。これはこれだよ」
担任
「あ~転入生を紹介するぞ。入ってきなさい」
高橋
「おっ!………」
転入生
「今日からこの学校で一緒にお勉強することになった柏木飛鳥です。よろしくお願いしまーす」
高橋ススムは失望した。
期待を大きく裏切るものだったからだ。
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