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「また、泣かせたの?相変わらずの鬼畜ぶりね」 鬱々とした気分を逆なでする様な言動。 「僕が泣かせた訳じゃないよ。何故泣くかが分からないね」 煙草の紫煙を曇らせながら、キーボードを打つ。 「またそんな事言って。貴方が泣かせた以外の何物もでもないでしょうに。何時も言っているでしょう?女を泣かせる男は最低だって」 電話の向こうで、眉間にしわを寄せて話しているであろう彼女に苦笑する。 「だから僕も何時も言ってるだろう?最初に一言断るよ。『君と付きあったとしても結婚する気はないよ』って。ちゃんと説明して、それでもいいのって言うから僕は付き合うんだけど?それを『結婚してくれないなら別れたい』って泣かれてもね。興ざめするよ」
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