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「・・・・・・・。ねぇ、晃一君、それが鬼畜だって言うのよ。誰だって、好きな人と結婚したいって思うものでしょ?友達が次々結婚し、親からはプレッシャー。確かに、結婚する気はないよって言われていたとしても、それでも・・・って思う乙女心に少しは報いたいと思わない訳?」 いつもと違う諭すような口調に、手が止まる。 「生憎、智子の言うところの鬼畜な僕なので、そういう乙女心を思いやる気持ちは持ち合わせていなくてね。僕は約束は守る事を信条にしているし、だから相手にもそれを守って欲しいね。最低限のルールだろ、それが」
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