3人が本棚に入れています
本棚に追加
「はい、ゲームオーバー」
チョップが飛んできた。
「あだっ?!」
とは呻いたものの、思ったよりショックは軽いものだ。
本気だったら奪った剣で切り捨てられただろう。
これまでのやり取りで相手に敵意と殺意、ついでに欲がないと分かったからこそ、少女は思わず頭を押さえてうずくまるという隙だらけの行動をとった。
……ノリに身体が反応しただけで本人考えての行動ではないが。
少しは落ち着いたらしい。
落ち着いて見れば確かに圧しに弱そうで害はなさそうな男だ。
「いったーい。か弱い乙女に何すんのよ!」
楓はチョップの反動を受けその場に乙女座りの恰好でへたりこむ。
頭をさすりつつ反抗的に睨み上げ、痛みに目を潤ませ若干涙声になりながらも抗議した。
因みに演技ではなく素だ。
「……何で僕が責められてるの?」
男は不条理感と要らない罪悪感に途方に暮れ、ついに君はか弱くないと思うよ。とつっこみそこねた。
最初のコメントを投稿しよう!