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「いや、だから……」
どこまでも強引niマイYeah~な少女にがっくりと肩を落とした。
困ったように頬をかきつつ、何か良い説明は無いかと視線を明後日の方に向け考える。
「あ、そうだ。とりあえずこれ見てくれる?」
ズボンのポケットから一枚のぼろぼろの写真を取り出すと少女に手渡す。
「ね?」
写真は赤子と小さい少女を中心に、母と男が写ったものだ。
「ね?って、母さんもうこの人と子供まで作ったの?いくら父さんがいないからって……」
「違うからっ!これ君だから!ほら、隣に姉さんもいるだろう?」
少女の思考が果てしなく真実からズレる前に慌てて修正に入る。
「……。」
確かに写真に写っているのは小さい姉、……のように見える。が、尚も少女はうろん気に男を見遣る。
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