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僕は中に入り、辺りを見渡すが誰もいない。
神様は今、どこかに出かけてて留守なのかな、と考えていたら、何処からか声が聞こえてきた。
「やぁ、よく来たね。歓迎するよ、安藤翔君。」
その声はまだ大人ではなく、僕よりは年上の子供の声だった。
「もしかして、神様なの?
それに何処にいるの?」
「そうだよ。僕が神様だ。
何処にいると言われても、ずっと近くに居たけどね。
流石に、姿を見せないのは失礼だろうし、姿を見せよう。」
神様がそういうと玉座の下のあたりに何処からか飛んできた色の付いた砂が足から徐々に体をかたどり、そこに現れたのは………僕?
「クックック、驚いてる驚いてる。」
声まで一緒だし…。もしかして僕の反応を楽しむためだけにこの姿になったのかな。
「そうだよ。
ここに来たばかりの人はからかいがいが有るしね。
言っとくけど口調は変えないから。色々と面倒なことになるからね。」
やっぱりからかう為だったんだ。
それに神様、僕の心を読んだよね。
最後のは…実際そうだけどスルーしよう。
「それで、なんで僕は神様にここへ呼ばれたの?」
「あぁ、それなら今日から君にはここで働いてもらう為だよ。」
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