プロローグ

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今日、僕は家族三人で遠くにある遊園地に行ってきた。 いろんなアトラクションで遊んですごく楽しかった。 それで夕方になると雨が降ってきて、もっと遊びたかったけど雨具を持ってきていなかった僕達は、仕方なく車に乗り、家を目指す。 家に近づくにつれ雨足はどんどん強くなっていった。 家に着くまで後、30分位になった時にはかなり視界が悪くなってお父さんが慎重に運転している。 T字路で右に曲がろうとした時、後ろにいた大型トラックが減速するどころか加速しながら迫ってくる。 突然の事にお父さんは反応する事が出来ず、後ろから追突された。 追突された後、そのままトラックに押され前方に有った塀にぶつかり、更には後ろからトラックに挟まれ押しつぶされた。 僕はシートベルトをしていなかったので塀にぶつかった時に割れた為、なかったがフロントガラスが有るべき所を通り車から投げ出され、体が塀に叩きつけられる。 その際、頭も強く打ち、潰れたボンネットの上に落ちる。 不思議と痛みは感じなかった。 丁度、家族が見える様な体勢で倒れたので、家族が見えたが二人とも頭から血を流し、動かなくなっていた。意識が薄れていくいくのを感じた。 冷たい雨に打たれながらまどろんでいく意識の中で純白の翼が生えた天使のような少女が微笑んでいた気がした。
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