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「翔君の名前は神様に教えてもらったんです。
それにこの翼は本物ですよ。
ほら、ちゃんと動きますし。」
彼女がそう言うと翼をパタパタと羽ばたいた。
へぇ~、僕の名前は神様から教えてもらったんだ………神様ぁ!?
思わず心の中で叫んでしまった。
「神様ってどういう事なの!?
本当に居るの!?
翼が生えてるって事はもしかして天使なの!?」
僕は神様なんて余り信じていなかったから、実際に居ると言われると驚くし、ファイナさんが天使かどうかというのも気になり、一気にまくし立てるように聞く。
「神様は神様です。
それに神様は本当に居ますからね。
後、私が天使かどうかですけど私は天使ですよ。
よく分かりましたね。
そういえば、翔君が起きたので神様の所に行きますよ。」
…………………へっ?
とりあえず今の状況を整理してみよう。
神様は本物に居て、ファイナさんは天使で、今から僕は神様に会いに行くってことは…。
「もしかして僕、死んだの!?」
神様に会って天国に行くか、地獄に行くかを決めるのかなぁ。
今思ったけど、よく分かりましたねって悪口にも聞こえそうな事を言ったのに自覚が無いのかずっとニコニコしてるし…。
それに驚いてばっかだし、叫ぶように質問責めしてるけど内心はすごく不安だ。
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