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「そうですよ。
翔君は昨日の夜、11時位に死んだんですよ。」
…本当に僕、死んじゃったんだ。あまり実感がないな。
そうだ、お父さん達は!?
「じゃあ、僕の家族はどうなったの?」
「翔君の家族は二人とも生きてますよ。
骨折や打撲などの怪我はしていますが。」
良かったお父さん達は生きてるんだ。
でも生きてるって事はもう会えないのかな。
「そろそろ神様の所に行きますよ。
あまり待たせると怒ってしまいますから。」
そういうとファイナさんは扉を開けて出て行った。
そして僕もそれについて部屋から出る。
それにしても、神様って結構、短気なのかな?怒らせないようにしよ。
部屋を出ると左右に続く廊下があり、さっきの部屋と違って白以外にも色が有った。
やっぱり、いろんな色が有る方が落ち着くなぁ。
なんて事を考えてたらファイナさんは既に右に続く廊下をかなり進んだ所を歩いていたので僕は慌てて追いかける。
「ちょっと!ファイナさん待って!」
僕が大声を出して呼び止めると、こっちに振り向いて、僕が遠くに居ることに気が付いた。
「ここで大声で大声を出してはいけませんよ。
他にも誰かが住んでいる部屋が有るんですから、迷惑になってしまいますよ。」
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