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僕は立派な扉だな~、なんて呑気に考えていたら「では、行ってらっしゃい。」と入るように促された…もしかして一人で行くのかな?
「もしかして一人で行くの?」
「そうですよ。
そういう決まりになっていますし。」
神様に一人で会うなんて…今更ながら緊張してきた。
それにこの扉をどうやって開けるの。
リズさんはそう言うと扉のドアノブを片手で引くと立派な扉ではなく、扉の一部が裂けて、人が通れるくらいの大きさの扉が開いた。
やっぱり、こんな大きさの扉は開けれないからね。
僕は仕方がなく扉をくぐり、中に入る。
中はまた、白一色の廊下が20m程あり、普通の大きさの扉があるだけの廊下だった。
僕は歩きながら神様がどんな人か考えていた。
やっぱり威厳が有るおじいさんなのかな?
でも、待たされのが嫌いらしいし…。
そんな事を考えていたら扉に付いた。
僕はドアノブに手を伸ばすが、触れる直前で思わずためらう。
しかし、こんなところで止まっていられないのでドアノブを掴む。
ドアノブを引いて中に入ると離れた所に神様が座ると思われる玉座みたいな椅子があり、壁も天井も奥行きが何処まででも続いているのか、それともそんな物は無いのか、よく解らない不思議な場所だった。
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