ガキの頃

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兵庫県は尼崎で俺は産まれた。 おとん、おかん、姉ちゃん、そして俺 普通の家族だ。 しかし、俺が小2の頃、両親が離婚した。 俺と姉ちゃんはおかんに引き取られ家を出た。 これからどうなんるだろうとガキながらそう思った。 おかんに連れられ、ある家に来た。 おかんの男で、今のおとんになる人の家だった。 ガタイがよく一見ヤクザ風な男だった。 そんな男に俺も姉ちゃんもなつくワケがなかった。 そんな男の家で暮らし始めて数日がたち、姉ちゃんが俺に言ってきた 「ウチ、中学卒業したら出て行くけどええ?」 俺はガキだったので意味がよく分からなかった。 学校も転校し、新しい暮らしが始まると思った… しかし、ここから地獄のような毎日を送ることとなる。 おかんの育児放棄が始まった。 新しくできた友達と遊びに行くことになり、おかんに小遣いを貰おうと思って 「母ちゃん、遊び行くから小遣いくれへん?」 母「……」 「なぁ、小遣いちょーだいや」 母「何でアンタにあげなあかんの?そんなんやったら遊びなんか行かんでええ!」 「え?」 母「ええな、これからアンタに小遣いなんてあげへんから。 欲しかったら自分で稼ぎ」 俺は何が何だかわからなかったが泣いた。 それから学校行事でかかるお金は出したが、小遣い的なものはくれなかった。 友達にも遊びに誘われなくなった。 おとんも、俺達が来た時に俺は本父やないからという理由で面倒や父親役など一切なかった。 父兄参観ならまだしも、俺の小学校の卒業式にも来なかった… そして姉ちゃんが中学を卒業して大阪の知り合いのとこへ俺や友達には挨拶してったが、両親には何にも言わず引っ越して行った。 月日は流れ、俺も小学校を卒業した。
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