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俺は中学に入学した。
やはり両親は式には来なかったがどーでもよかった。
学校指定の学ランやズボン、髪型などすべて無視し、家あった金目の物を売りとばし、短ラン、ボンタン、髪も金髪にし、学校へ行った。
案の定、上の先輩らに狙われた。
毎日狙われたがやり返していた。
1年の1年間はそんな事がずっと続いてた。
そんな俺にも同じクラスで同じような格好をし、お互いを認めてたツレができた。
秀樹、略してヒデ。
ある日、ヒデと帰っていると
ヒデ「なぁ、毎日こないに怪我とかしとったらかなわんなぁ」
「そやなぁ…そりゃ怪我もするで、こうも狙われたな」
ヒデ「なぁ、逆に狙ったろや!不意打ちでも何でもやったろうや!」
「そんなん…おもろいけど後がめんどくさいやん」
ヒデ「やからな、何回も何回もその日にするやん、したらさすがに相手にしたらかなわんなぁってならへんか?」
「ウケるわ(笑)」
ヒデ「なっ!ウケるやろ(笑)」
「ほなやってみよか?」
ヒデ「よっしゃ!ほなちょうどよく前に大仏おるからやったろや!」
大仏とは、眉間にごっついホクロがある2年の悪い中心的な先輩だ。
そんな無防備な大仏先輩をヒデは後ろから飛び蹴りで倒し、馬乗りになってボコボコに殴った。
俺は大仏先輩の子分みたいな奴二人をボコボコに殴った。
先輩三人は道に倒れた。
俺とヒデは近くに隠れ、大仏先輩が起き上がるのを待った。
しばらく待つと大仏先輩達が起き上がり歩き始めた。
俺達が隠れてる所を通り過ぎたとこで、またヒデが大仏先輩の裏膝を蹴って倒し、今度はガンガンに蹴っていた。
また俺は子分A、Bをボコボコにした。
卑怯だがそんな事を1年の秋から2年に上がるまでやってたら誰も手を出さなくなっていた。
俺とヒデが天下を取った
…と思った。
あいつに会うまでは…
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