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『それにしても、帰り遅かったな。どっか行ってた?』
買ってきてくれたお酒もなくなってきて、冷蔵庫に入っていたチューハイもなくなる頃、春樹は思い出したように言う。
『え?…あ…うん。伸之クンと飲んできたたから…』
春樹以外の人と飲みに行ったのがなんとなく後ろめたくて、言葉に詰まる。
『…ふ~ん。』
少し不機嫌そうな春樹を横目に見ながら、最後のチューハイを飲み干す。
『あいつ…お前のこと好きだぜ?』
『……知ってる。さっき…告白されたから。』
『…』
『…』
流れる沈黙は何を意味しているのだろう。
春樹は…何を考えてる?
『お前は…』
沈黙を破ったのは春樹。
『お前は、俺だけを見てればいい…』
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