春樹と沙羅

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首筋、鎖骨、胸…くすぐるようにキスを降らしていく春樹に抵抗できるわけもなく、そのひとつひとつに声をあげる。 『あぁッ…はぁ…春樹…もぉダメ…ッ』 散々触れられた身体は、熱を持ちじんわりと汗ばんでくる。 『沙羅…やらしーのな。』 そう言われた瞬間に、深く深くまでに春樹を受け入れていた。 『ッ…ああッ!!…春樹ッ…』 縋るように腕を伸ばし、抱きつく大好きな人。 その瞳が誰を映していても、この夜が酔いに任せた勢いでも、これが泡沫の夢でも…それでもいい。 春樹は…今だけは私を、私だけを見てくれているから。
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