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由香は、待っていた
ずっと待っていた…
すると約束の30分後
直也は走ってやってきた。
由香の前に立ちピタッと
止まり、目をずっと
見つめ強く抱きしめた…
「直…也ッ、痛いよッ」
それでも離さず
ずっと名前を呟く…
「由香..由香..俺...
別れるよ....」
「えッ...やだッ、
私このままの形でいい!!
一緒に居てよ!!!!!!!」
「違う....嫁と別れる。
由香、結婚したいとか
付き合いたいとか言わない。
友達でいい、俺を
突き放さないでくれ。」
---この男...馬鹿..
「直也...結婚しよ」
由香は自分で何を
言っているか自分で
分からなかった。
いや、理解をしたくないと。
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