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椿は美人で学園長室に行く間に、ほとんどの男子に殺気と嫉妬のこもった目を向けられたが、無月は完全にそれを無視した。
学園長室につくと、椿がドアをノックし「失礼します。連れてきました」と言って入った。無月も「失礼します」と言って続いて入る。
ギルドマスターの妹がいる学園長室はギルドマスターの部屋と違ってキチンと綺麗に整頓されていた。
「椿さん案内ありがとう」
ギルドマスターが若いので、その妹の学園長も若いのは解るが、学園長というには若すぎる女性が椅子に座りながら椿に声をかけた。
「いえ」
椿はそれに対して当然のことですと短く返す。
「歩いて疲れたでしょ。そこのソファーに座って」
学園長はそう言いながら向かいのソファーを指した。
無月と椿が頷いてそのソファーに座ったところで学園長は話し始めた。
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