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ドボォンッ!!
通過して数秒。海に何かが入る音がした。
嫌な予感がした為、後ろを振り向いてみる。
「――マジかよ。」
居ない。今さっきまでそこにいたのに。
良く見れば靴が綺麗に並べられている。
「自殺かよ!」
ガバッと、橋から身を乗り出してみる。
誰もいない。いや…………
海の中に黒い影が見える。
「くそっ!」
俺は勢い良く海に飛び込んだ。黒い影の正体はやはり先程の少女。意識を失っているのか、動かない。暁夜は少女を抱えると水面へと浮上した。
「ゲホッ、ゲホッ!」
まずい。ピクリとも動かない。
まさか死んでる。と言う訳じゃないだろうけど。とりあえず家に連れていくしかないな。
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