1人が本棚に入れています
本棚に追加
最後のメール~夏の終わり~
あの人の声が聞けなくなってから
3ヶ月が経っていた。
私がメールを送らなければ
きっと終わる。
簡単な事だった。
返事のない相手を追いかけ続けるのに悲しくなった。
毎日毎日、鳴らない携帯を開けるのもつらかった。
手詰まりだった。
もうあきらめよう‥‥‥
これが私の答えだった。
でも怖かった
私の思い出の中から
あの人を忘れなくちゃいけないのが怖かった。
あの人より追いかけたい。
と思える人はもう現れないんじゃないか?
気持ちを奮い立たせて
最後になるメールを
あの人へ打った。
本当は、あの人に会えたら言いたかった言葉だった。
最初のコメントを投稿しよう!