一本の電話

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あの人と会う約束の時間まで あと何時間もない夕方だった。 その時私は最高潮に 舞い上がっていた。 この幸せを誰かに話したくて、 話したくて仕方なかった。 あの人との約束までの時間を何時間も前から 指折り数えて支度をした。 夜の仕事も休みを取った。 そんな中、 申し合わせたかの様に 晃くんから電話がかかってきた。 晃くんは私より2つ歳が下な事もあってか? 私に対して何故かいつも敬語で話してくる。 最初は、たわいもない話から始まった。 「最近お店に来ないんだねー。?」 「そのうちまた会いに行きますよ。」 そしてサラっと言った―。 「そう言えば、ずっと前に紹介した――さん。彼女が出来たみたいですよ。」
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