風に舞う粉雪

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「大丈夫か?永井。」 星野の声で俺は目を覚ました。 周りを見渡せば、グラウンドには誰もおらず、すでに辺りは真っ暗になっていた。 「痛ててて…。今何時だ?」 「今7時を過ぎた所だ、ったく!アイツ達!」 …と、いうことは俺は1時間近く眠っていたことになる。 いや、正確には「気絶していた」が正しい。 身体は完全に冷めていて、冷たい風に全身が震える。 …季節は、もうすっかり冬になっていた。
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