風に舞う粉雪

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先輩達が引退して、もう5ヶ月になる。 先輩達が引退した事で、一度地獄は終わったかと思ったが、未だに同期や後輩から命を狙われ続けている。 あの後、次期キャプテンは全員の投票で星野が選ばれた。 相変わらず、星野だけは俺を助けてくれるが、なかなか楽にはならない。 今日も、キャッチボール中。星野が監督に呼ばれていなくなった間に、部員達は手に持った硬球を投げつけてきた。 そんな状況に馴れている俺は、一つ残らずかわしたが、避けた拍子に電柱に頭をぶつけて気絶した。 …因みに、星野の話しによると気絶した俺に、トドメを刺そうとしていたらしいが、寸での所で星野が止めたらしい。 (…ジャンルがすでにお笑いとかじゃ無くね?) 俺は心の中で突っ込んだ。
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