6/8
前へ
/82ページ
次へ
「そうか…。 結局はお前が悪いんだな。」 「えっ…」 父は緋埜耶に向かって言った。 「玲於が絡まれたのも、 いなくなったのも すべてお前のせいだっ!!!!」 緋埜耶は一瞬耳を疑ったが、明らかにそれは自分に放たれたことだと確信する。 「ちょっとあなた…今は争ってる場合じゃ…」 それを掻き消すかのように父は叫んだ。 「うるさいっ!!!こいつが居なければ、玲於は嫌な思いはしなかったんだっ! なぜ玲於が居なくならなきゃならない!!!」 そうか…。 うっすらながらも緋埜耶はわかった。 分かったしまったのだ。 「そーだよな。 不真面目な俺が居なくなればいいんだろう。 そーいいたいんだよなぁっ!!!!」 緋埜耶も感極まり怒鳴る。 父がああそうだと叫ぶ。
/82ページ

最初のコメントを投稿しよう!

28人が本棚に入れています
本棚に追加