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そしてさっきよりも激しい熱風が部屋を吹きぬける。 父も母もその熱い風を避けるように身を低くし、 顔を覆った。 熱風は止んだ。 二人が立ち上がり向いた先には 火で燃えたはずの床も 火に巻き込まれたはずの緋埜耶の姿もなかった。
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