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「…の…ー緋埜耶ぁ~」
「んあ…?」
目覚めるとそこには自分の顔があった。
実際は自分の顔ではなく双子の弟の顔だった。
玲於(れお)は弟ながらも兄よりしっかりしている。
毎朝こうして、兄を起しに来る。
「兄貴ー今日はどーすんの?」
「んー…久しぶりに行くかなー」
「ホントっ!?んじゃはやくご飯食べようよ!」
二人は階段を降りて、リビングに向かう。
リビングには既に父親が新聞を読みながら朝食の席に着いている。
「おはよーお父さん」
「おはよう、玲於」
「…」
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