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緋埜耶は別にいじめられているわけでもなく… 何故か高校1年の冬から学校に行ったり、行かなかったりしている。 緋埜耶自身、自由奔放な所は昔からあるのだが、 親にとっては息子が1年間も学校に行っているのか、いないのかも分からず 心配を通り越して、イライラしているのである。 今朝の論争はまだいい方で、 激しい論争もしばしばであった。 そんな緋埜耶を支えているのも、 双子の弟・玲於だ。 玲於は端から見ても真面目で、信頼されている部分が多い。 そんなできた弟でも、同い年の兄を慕っている。 真逆の存在ということもあり、憧れの気持ちもあるのだろう。 だがそんな兄弟を引き裂く、 不思議な出来事はある日突然に起ころうとしていた。
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