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それは玲於が出てから 数時間して起きた。 階段の下から 電話のベルが鳴っているのは 緋埜耶にも聞こえた。 母がとって、何か話しているのに聞き耳を立てていた。 すると母の困惑した声が聞こえた。 緋埜耶は不審に思い、静かに部屋を出て階段の影からのぞいた。 「そんな…うそですよね…?」 泣きそうな声の母を見て感じ取った。 玲於に何かあったのだ。 緋埜耶は階段の影から出て、母の横に立った。
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