記憶

2/2
16人が本棚に入れています
本棚に追加
/182ページ
夢を見ていた気がする。 長い、長い夢。 6本の別れ道の前で 立ち尽くした私は、 道の分岐点に立つ人物の 声を聞いた。 自分の進むべき道を選び、 進め。 私は何かに導かれるように、 その内の1本の道に 足を運んだ。 一歩踏み出したその先から、 誰かの歌声が聞こえた。 その道を進むにつれて 歌声は大きくなり、 私はその歌に 引きつけられるように 歩き続けた。 やがて、光が見えた。 私は瞬く間に その光に包まれ、 次の瞬間 私の意識は無くなった。
/182ページ

最初のコメントを投稿しよう!