君が好き

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「ねぇ」 しょんぼりした気持ちで、テニスコートを後にしようとすると後ろから声を掛けられて後ろを振り向いた、そこには‥‥‥‥ 「リ‥‥リョーマ君‥‥‥‥」 「何で帰っちゃうのさ」 いつもと変わらない表情で問い掛けるリョーマ君に、僕は少しむっとした顔で前を向いた。 「‥‥‥‥用事が済んだから帰るだけです」 つっけんどんに答える、自分が少し子供っぽくて何だか嫌だ。 「じゃあ‥‥僕はこれで‥‥」 もう一度歩き出そうと一歩踏み出した時、 腕をぐぃっと掴まれた。 「うわっ‥‥‥‥」 思わず転びそうになり、足で何とか持ち堪えた。 「‥‥‥‥怒ってる?」 「っ!///////」 引っ張られたお陰でリョーマ君に若干もたれ掛かった状態になりそのせいで今、リョーマ君の口が僕の耳元の位置にある‥‥‥‥リョーマ君の吐息がみ‥‥‥耳に‥‥‥‥////// 「ねぇ‥‥‥‥怒ってるでしょ?」 「お‥‥‥‥怒ってなんか無いです‥‥‥‥」 「嘘。」と言われまた子供みたいな感情が湧き出してきて‥‥‥‥ 「怒ってなんか無いです‥‥‥‥‥!!」 思わず大声を出してしまい、はっとしてリョーマ君を振り返ろうとした。 「ん‥‥‥‥っ」 でも、その前にリョーマ君の腕が僕の体を強く抱きしめてきた。
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